Gluegent Blog

Gluegent Blog

KPT法による振り返りと形骸化のリスク

  • 雑記
KPT法による振り返りと形骸化のリスク

こんにちは、たきたてはなびです。

絵がうまくなりたい~~~!

成長のために大切なことって何だと思いますか。その一つとして自身の活動をしっかりと振り返ることがあげられると思います。

自身の活動を振り返ることでより良くより早く成長できるように思います。(なんかこの入り方、自己啓発本みたいで嫌ですね)

そこで、私が友人たちと定期的に開催しているKPT法を用いた振り返り会(以下KPT会)についてご紹介させていただこうと思います。

はじめに

私は趣味でたまにイラストを描いているのですが、よりよい絵を描くためにはどうすればよいか成長するためにはどうすればよいかを考えることが多くあります。

そして、そのためにできることはたくさんありますが、やはりしっかりと振り返りを行い、より適切なアプローチを繰り返していくことがとても重要であると考えています。

そこで私は同じ趣味の友人たちと月に一度KPT会を行っています。

1.KPT法とは

KPT法とは「Keep(継続)」「Problem(問題)」「Try(挑戦)」の3つの観点でプロジェクトや活動を整理し、次に取り組むことを考えていくというフレームワークのことです。 まずは「よかったこと(Keep)」「悪かったこと(Problem)」を洗い出し、その後「次に取り組むこと(Try)」を検討します。 KPT会は、まず個人ごとにその月の自身の活動について「Keep」と「Problem」を列挙し、その後それぞれの「Keep」と「Problem」に対してコメントしたり「Try」を提案したりするという流れで行っています。

2.KPT会の利点

まず、もちろん振り返りを行って「Keep」と「Problem」を列挙したのちにそれぞれについての「Try」を考えることで、より適切なアプローチを行うことができるという点は利点としてあげられると思います。ですが、私はKPT法を他者とともに行うことに大きな利点があると考えています。それは以下の4つです。

  • 人に自身の取り組みについて共有することで、より取り組みを行わなければという焦燥感が生まれる。
  • 人の「Keep」から知見を得ることができ、一人でいろいろなものを実践してみるよりも検証速度が早い。
  • 人と共通している「Problem」について、共同で解決するための取り組みを行うことができる。
  • 人から「Try」を提案されることで、自分にない視点からアプローチを検討する事ができる。

一つずつ詳しく説明させていただきます。

人に自身の取り組みについて共有することで、より取り組みを行わなければという焦燥感が生まれる

一つ目としてあげていいのか悩んだのですが、ぶっちゃけこれがめちゃくちゃでかいと思います。 他者からの監視とも言い換えることができますが、やはり人に見られていると何か進捗を生まなければならないという焦燥感も生まれ、毎月なんらかの成果を出そうと努力する事ができるように思います。また、他者の進捗が見えることであの人が頑張っているなら自分も頑張ろうと考えることもできますね。

人の「Keep」から知見を得ることができ、一人でいろいろなものを実践してみるよりも検証速度が早い

人の時間は有限です。その時間の中で試せることはどんどん試していきたいところですが、やはり人一人では試せることの量には限界があるように思います。(勉強的な内容が強い活動を詰め込みすぎても逆効果になる場合もありますし) また、自分の苦手分野などあまり積極的に時間を割きたくないと考えていた取り組みでも、人が試して成果が上がっていれば取り入れやすくなるといった利点もあるように思います。

人と共通している「Problem」について、共同で解決するための取り組みを行うことができる

私たちはKPT会とは別に、KPT会ででた「Problem」を解決するための練習会のようなものを開催しています。
例えば、何人かが「小物を描くのが苦手」という「Problem」を抱えていた場合に、全員で小物だけを集中して描いてみる会を開いてみたりするといったものです。
なんとなく課題と感じていることがあっても、自分一人でその解決のために練習をしたりというのは難しいように思います。しかし人と時間を決めて一緒にやることで取り組みやすくなるのではないかと思います。

人から「Try」を提案されることで、自分にない視点からアプローチを検討する事ができる

他者と振り返りをするのですから当たり前ではあるのですが、やはり自分にない視点からの意見は参考になることが多いと思います。 例えば練習をさぼってしまうなどの「Problem」に対して「お菓子を獄門疆※に封印して、練習をするまで食べてはダメ」という「Try」を提案されたときは度肝を抜かれました。小学生が宿題をするための縛りのようなとても稚拙にも思える提案でしたが、実際やってみると効果がありました。(とはいえお菓子は食べたいときに食べたいので、やはり継続はできませんでしたが...)

※漫画『呪術廻戦』に登場するアイテム。人を封印する事ができる。

3.KPT会の欠点

KPT会などの他者との振り返りの機会を設けることにはもちろん欠点もあります。 その中でも特に大きなものは形骸化であるように思います。定期的に開催する振り返りはどうしても形骸化してしまうことも多いのではないでしょうか。 KPT会は複数人で行うため、予定合わせを含めた時間的コストがネックとしてあります。そのコストに見合ったリターンが得られるように、参加者全員がより有意義な時間になるように努力する必要があるように思います。 また、私たちはあくまで趣味の範囲の活動についての振り返りのためモチベーションなども人それぞれとなるように思います。そのため参加者を温度感の近い人間だけに絞るといったことも時に必要なのではないかと思います。

さて、私が普段行っているKPT会についてご紹介させていただきました。 こちらは趣味の範囲に限らず様々な場面で応用できるように思います。ぜひ何かの参考になりましたら幸いです...! 絵をうまくなりたいね~

(たきたてはなび)