【感謝】ITmedia掲載。開発で大切にしたことと、エンジニアとしての私の妄想
こんにちは。せしょうです。
先日、大変光栄なことに、私がリーダーとして開発に携わった機能である「ユーザーアシスト機能」について、ITmedia様に記事として取り上げていただきました。
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「生成AI×風通しの良い社風」で実現 28歳エンジニアがリーダー "爆速"で作った「AIワークフロー」がスゴイ
今回は取り上げていただいた記事について、またエンジニアとしての私の妄想についてお話ししていこうと思います。
ぜひ最後までお付き合いしていただけますと幸いです。

機能開発の始まりは、「分からなかった」経験から
記事でも少し触れていただきましたが、このプロジェクトのアイデアが生まれたきっかけは、私自身の結婚でした。当時、会社に何をどう申請すれば良いのか分からず、戸惑った経験があります。「同じように困っている人が、他にもいるんじゃないか?」そう感じたのがすべての始まりです。
その想いを社内ブログ(Gluegent Flowでどれを申請すれば分からなかったので、AIに聞いてみた)に綴ったところ、先輩や上司が「それ、いいね!」「こんな機能はどう?」と次々にアイデアをくれました。
- 「上司の立場としては、たくさんの申請内容をパッと把握できる『タスク要約』機能があると嬉しい」
- 「僕みたいに申請で迷う人には、自然な言葉で検索できる『スマートモデル検索』があると嬉しい」
- 「Gluegent Flowの管理者の方からは、プログラミング知識がなくても設定変更できる『スクリプト自動生成』機能が欲しいという声が以前からあった」
こうして、リアルな経験や声が集まり、Gluegent Flowの核となる3つのアシスト機能の骨格が出来上がっていきました。
「爆速」を実現できた、本当の理由
記事の見出しにもなった「爆速」という言葉。昨年3月にブログを書いてから、今年1月の正式リリースまで、確かにすごいスピード感でした。ですが、それは決して私一人の力で成し遂げられたものではありません。
リーダーとして心がけていたのは、「手段が目的にならないようにする」こと。そんな時、支えになったのが、何でも言い合えるチームの存在でした。
年齢や役職に関係なく、誰もがフラットに意見を交わし、良いものを作ろうと一丸となる。そんな健全なコミュニケーションがあったからこそ、最短距離でゴールにたどり着けたのだと確信しています。
Gluegentは本当に頼りになるメンバーばかりで、たくさん助けていただきました。
もしも、Gluegent Flowに「AIエージェント」が加わったら?
さて、ここからは少し未来の話、エンジニアとしての”楽しい妄想"に少しだけお付き合いください。
私は、AIを「ユーザーのやりたいことを助けるパートナー」だと考えています。では、そのパートナーがもっと賢く、もっと自律的になったら、働き方はどう変わるでしょうか?
最近話題の「AIエージェント」は、まさにそんな可能性を秘めた技術です。指示待ちではなく、目的を伝えるだけで自ら計画を立てて動いてくれる、まるで「優秀な秘書」や「頼れる執事」のような存在です。
この「AIエージェント」が、もしGluegent Flowに加わったら…?
- 面倒な申請業務が、"会話"で終わる未来 チャットでAIに「来月の大阪出張、申請しといて」と話しかける(書く)だけ。するとAIエージェントが最適な交通手段や宿泊プランを検索し、Gluegent Flowで仮のタスクを作成する。「この内容で申請しますか?」とスマホに通知をくれます。あなたは内容を確認して「OK」と返すだけ。もうフォーム入力に悩むことはありません。
- ヒューマンエラーが"ほぼゼロ"になる未来 経費申請で金額の桁を間違えたり、添付ファイルを忘れたりしても、大丈夫。申請ボタンを押す前に、AIエージェントが「〇〇さん、領収書の写真が添付されていませんよ。こちらで追加しておきますね」と、ミスを未然に防ぎ、修正までしてくれるような機能。差し戻しの手間も、なくなるような未来。
- システムの管理が、"専門家いらず"になる未来 「4月からの組織変更に合わせて、承認経路を新しい部長に変更して」とAIに伝えるだけで、AIエージェントが必要な設定変更を自動で行い、「変更が完了しました。変更後の経路はこちらです」と報告までしてくれる。IT担当者がいなくても、誰でも簡単に、かつ正確にモデルを運用できる。
…なんて未来が来たら、最高にワクワクしませんか?
まとめ
もちろん、これらはまだ未来のアイデア(私の妄想)であり、すぐに実現できるわけではありません。
ではなぜ、私がそんな未来の話をしたのかというと、 それは、AIエージェントのような新しい技術を学び、未来を想像することが、そのまま「お客様の課題を解決するための"選択肢"を一つでも多く持つ」ことに繋がると考えているためです。
私がプロジェクトを通して常に心に留めていた「手段が目的になってはいけない」という言葉の通り、AIを使うこと自体が目的ではありません。
大切なのは、まずお客様の声に真摯に耳を傾け、その課題を深く理解すること。その上で、私たちが持つたくさんの選択肢の中から、最適な解決策を機能として実装すること。
その解決策が、地道な改善であるかもしれませんし、AIエージェントのような最先端の技術であるかもしれません。どんな課題に対しても自分たちが持つ最善の知識と技術を用いて、常に知識と技術を磨き、準備を怠らないことが重要だと考えています。
今回の記事掲載を大きな励みとし、チーム一同、地に足をつけながらもこの姿勢を忘れずに、さらに良い製品、機能をお届けできるよう努めてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(せしょう)