申請内容に合わせて行数を変えられる 「テーブル」フォームをリリース
グルージェントフロー(Gluegent Flow)は、2025年6月に新機能「テーブルフォーム」をリリースしました。
何ができるの?いままでのテーブルと何が違うの?といった疑問にお答えしつつ、実際の活用例をご紹介します。
ちなみに、これまでのテーブルフォームも引き続きご利用できますので、場面に応じて使い分けていただければ幸いです。

「テーブル」フォームとは何か、なぜ導入されたのか
グルージェントフロー では、申請書などでよく使われる「明細行」(例: 購入した商品のリストや、経費の内訳など)を表現したいという要望が以前から多くありました。これまでは、想定される行数をあらかじめ指定し、各項目の内容を一つ一つ定義し、Google ドキュメントやHTMLのレイアウトを使って手作業で配置する必要があり、準備に手間がかかったり、使いにくいというお声がありました。
具体的には、以下のような問題点がありました。
管理者の方にとって:
- 簡単なフォームのレイアウトでも、HTML/Google ドキュメントレイアウトの使用が必須
- 項目を追加したり修正したりする際のメンテナンスが大変
- 明細行の入力が平均数行であっても、最大で10行必要になる可能性があれば、あらかじめ10行分のフォームを定義しておく必要がある
一般ユーザーの方にとって:
- 自分で必要な明細行の数を自由に変更できない(例えば1行だけ追加したくてもできなかったり、逆に必要なのが1行であっても、フォームの空行を削除できない)。
- フォームやタスクのデータサイズが大きくなるため、データの読み込みや表示に時間がかかる傾向がある
これらの課題を解決するために、明細行を表現するための新しい機能「テーブル」フォームが追加されました。この新機能により、テーブルフォームの作成が簡単になると同時に、利用者は必要に応じて明細行を自由に追加できるようになり、表示速度の改善も期待されます。
これまでのテーブルと新機能「テーブル」フォームの主な違いと活用例
以下は、これまでのテーブルフォームです。たとえば交通費の申請で日付・出発地・目的地・移動経路・運賃を5路線分表示するフォームを作成する場合、5項目×5行で25回の設定が必要でした。
また、HTMLレイアウトエディタやGoogleドキュメントの編集も必要です。
それが、テーブルフォームを使用すると、以下のように項目は5回の設定で完了です。しかもあらかじめフォームが用意されており、HTMLレイアウトエディタやGoogleドキュメントの編集も必要ありません。
行を追加・削除したい場合は、利用者自身で行うことができます。行数は60行まで追加可能です。
例えば、上記でご紹介した交通費申請のほか、備品購入申請や固定資産の登録や除却の申請、セミナー受講や資格受験の申請など、場合によって申請件数が変わる場合は、申請の段階で必要に応じて行を追加したり、不要な行を削除することができます。申請者も承認者もデータが軽くなって表示速度に対するストレスが減るのではないでしょうか。
なお、詳しい設定方法は、クラウドコンシェルジュ「入力フォームーテーブル」をご覧いただくか、カスタマーサクセスにお気軽にお問い合わせください。
テーブルフォームは、Microsoft 365 や Google Workspace と連携して利用可能です。事前に設定を行えば、これまでのテーブルと同じく、自動処理による行追加が可能です。また、新機能ではテーブルの内容をメールに記載することも可能です。
新機能「テーブル」フォームの注意点
2025年8月時点では新機能「テーブル」は、β版としてご提供しています。まだ開発中の機能もあり、現時点では実現できない、制限されていることもありますのでご了承ください。
例えば・・・
- 親子リストやマスターデータなどはテーブルフォームに追加できません
- テーブル内の合計金額を計算、表示することはできません
- 特定の値以外を入力した場合にエラー表示させるなど、入力チェックはご利用いただけません
ほかにもありますが、現在さまざまな機能拡張を開発しているため、お待ちいただけますと幸いです。今回ご紹介したテーブルに関する内容やそれ以外の機能についても、ご要望や、こんなことはできるか?などはいつでもカスタマーサクセス(クラウドコンシェルジュ窓口)にお気軽にお寄せください。
(橘)