rekordbox7 が FLX4 を認識しなくなった話
こんにちは!
たきたてはなびです。
先日、私用で利用しているDJをするためのアプリ「rekordbox 7」が、DJコントローラー(FLX4)を接続しても認識しなくなってしまいました。そして、GoogleのAIアシスタント「Gemini」に質問をしながらエラーの原因を探り様々な問題解決方法を試していました。
今回はその時の話について書いていこうと思います。
目次
はじめに
最近は業務での困りごとなどでGeminiにとりあえず質問してみる、といったことも多くなっており、人にわざわざ聞くのも…というような初歩的なことだったり、検索ワードの選定が難しいこと、検索しても目的の情報が載っていそうなサイトが見つからないときなどさまざまなシーンでお世話になっています。
そこで、AIを活用した問題解決ワークフローについて簡単にまとめてみようと思います。
最終的な問題解決方法について
先に、同じような状況に悩まされている人がもしこのブログを見ていた時のために、今回の件の原因と最終的な問題解決方法についてまとめておきます。(今まさにやばいって人はダメだった方法を読んでいる時間が無駄だと思うので…)
今回の原因はWindowsアップデートでした。Windowsの更新プログラム(KB5077181)がさまざまなMIDI機器に不具合をもたらしていました。(VJ用のコントローラーが光らなかったり接続が不安定だったりなどもこちらが原因でした。)
問題解決方法は以下です。
- Windowsのスタートメニューから「Windows Update」を開く
- 「更新の履歴」を開く
- スクロールした下の方にある「関連設定」の中「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
- 「KB5077181」を探してアンインストール
また、この原因は友人に共有していただいたXのこちらの投稿をもとにして発覚しました。
問題解決ワークフロー
実際にどのようにGeminiに聞きながら問題解決を進めていったかをまとめていきます。
1.とりあえず自分で考えられる原因を試してみる
個人的にAIに相談事をする際に気を付けているのは、「いったん自分で考えられることを試してみる」ということです。これは、同様の現象や似た現象が起きた際の対応力がつかないというのもありますが、AIとの会話が煩雑になってしまうことを避けるためにあらかじめ選択肢を減らしておくという意図もあります。
実際今回試したのは以下です。
- ケーブルの差し直し
- rekordboxの再起動
- PCの再起動
- 他のアプリケーションの競合の確認、他のアプリケーションの終了
- タスクマネージャーから競合アプリケーションの確認
2.とりあえず調べてみる
まずはAIに聞くよりも前に一度自分で調べてみるようにしています。これは、AIの返答のファクトチェックの一助にもなるので重要だと考えています。
今回は検索エンジンを用いた検索のほか、同様の状況に困っている人がいないかをSNSで調査していました。
検索エンジンによる結果では公式のQ&Aや知恵袋的なものがひっかかりやすいです。これらは情報の信憑性が高いというメリットがありますが、古いバージョンの話であったり最新の問題に対応していない場合が多いというデメリットもあります。
SNSの調査では比較的最近の情報がヒットしやすいため、最近起こるようになった問題などは参考になる情報が見つかりやすいというメリットがあります。ただし、信憑性が高くないことや略称が使われてたり細かい語彙の差異から検索がとても難しいというデメリットもあります。
この調査ではあまりクリティカルな情報は見つからず、デバイスドライバを更新してみたり程度の試行しかできませんでした。ただ、この調査を行うことでよりアプリケーションの挙動や設定、MIDI機器の扱いなどについてはより詳しくなり、それがこれ以降のプロセスでも役に立っているように思います。
3.ざっくりGeminiに聞いてみる
そしてにっちもさっちもいかなくなったのでようやくAIの出番です。恥ずかしながらまだまだハードウェア周りの知識やOSやドライバについての知識はまだまだなので、そのまわりの落とし穴などがあるのかな~などと思いながら一旦簡単に質問してみます。
かなり焦って対応していたのでてきとうな文面でお恥ずかしいですが、最初のチャットはこちらでした。
「flx4のMIDIランプが点滅しており、rekordboxでDJができません。ケーブルの繋ぎ直しやデバイスドライバソフトウェアの更新は試しました」
ここでは、どういう状況なのか、何をしたいのか、何を試したのか、を簡潔に伝えています。できればrekordboxのバージョンや使用OSやPCについてなど状況をもっと詳細に伝えられた方がベターでしたね。そこは反省です。
Geminiは結構賢くて、FLX4がDJコントローラーであることやMIDIランプとはなにかなどを簡潔な情報だけでもすぐ判断してくれるのですごいなと驚かされます…。
最初にざっくりとした質問をすることで初学者の把握できていない初歩的な部分や落とし穴などのケアができるので、最初の質問はあまり自分の考えなどを交えずフラットな質問にするようにしています。
ここで提案されたポイントは以下でした。
- FLX4のファームウェアの更新
- FLX4への給電不足の確認
- PCのMIDI設定のリセット
- rekordbox内の「MIDI」設定の初期化
- USBケーブル自体の不良
FLX4側については特に触れていなかったので新しい視点でなるほどとなりました。給電不足については今までは使えていたので関係ないかなという感じでしたが、それについては質問の時点で触れていなかったのでGeminiが初めての接続と認識している可能性もあったので、状況説明に含める必要があったかもしれません。
4.気になったポイントについて詳しく確認していく
提案されたポイントについて一つ一つ確認して可能性をつぶしていきます。
USBケーブル自体の不良については、自分がUSBケーブルの仕様に明るくないこともあり通信線という聞きなれないワードがあったのでより詳しく聞いて進めることにしました。
ケーブル自体の不良について調べたいです。例えばスマホとPCを接続する、などで確認できますか?
自分に思いついた実践可能な確認方法を提案してみることで、コミュニケーションのコストを減らせたらと思っているので提案する形をとっています。(ただ、AIは割とどんな提案に対しても肯定の態度をとりがちなので、必ずしもいいとは言えなかったかも…。)
Amazonでてきとうに買ったUSBケーブルを利用していたのでケーブル自体の不良の可能性もあるかもなと思ったのですが、結局これも違いました。
5.さらに考えられるポイントを教えてもらう
とりあえずこれじゃダメでしたということを伝えていくとどんどん他の可能性を提案してくれるのでそれに従って原因特定を進めていきます。
- FLX4のユーティリティモードの確認
- 他のアプリによるMIDIの横取りを防ぐ
- MIDI設定のクリーンアップ
自分で事前に試していたことや前回の回答と重複した部分も出てきますが、これは目をつぶりつつ進めていきましょう。(同じこと言ってましたよねとか指摘しても余計なコミュニケーションコストが生まれるだけで別に何もうれしくないので…。人間と同じだ…。)ユーティリティモードについては初めて知ったものだったので、このランプがついているのはどういう意味?なども都度状況をGeminiに伝えながら確認を進めました。
6.一度思考をリセットしよう
Geminiは直前の会話を重要視する傾向があると思うので、問題があるのではないかと話している部分にとらわれすぎてしまう時があります。今回はデバイスドライバーのリセットについて少し多く聞きながら進めていた結果、返答がどんどんデバイスドライバーの話に偏っていき、視野が狭くなってしまっていました。
なんか似たようなこと言ってることが多くてたぶん問題の本質じゃない気がする~と思ったら、別の提案をしたりして思考をリセットしてしまうこともAIと問題解決をしていく中で重要なことであるように思います。
今回は、rekordboxの入れなおしやダウングレードについて友人から勧められていたのでそれについて聞いて方向性を転換してみました。
7.問題を切り分けて原因の発生箇所の候補を絞る
ここまでやるとおそらく落とし穴とか自分の知識不足ではない原因だろうという領域になってきたので、正常に動く状態を作ることで問題の原因の発生箇所を探すことにします。
発生箇所として考えられるのは以下などでしょう。
- ・PC本体(ハードウェア)
- ・OS
- ・ユーザーの設定
- ・rekordbox
- ・ケーブル
- ・FLX4
まず、rekordboxについては完全な削除から再インストールまで試しているので除外します。
次に、ケーブルとFLX4については簡単で、iPadに接続してみました。すると、iPadのrekordboxをFLX4で操作することができたので、ケーブルとFLX4はおそらく問題ないだろうということがわかります。(もちろんPCとFLX4の相性が、という可能性はあるので後日友人のFLX4を接続してみる、などの確認もしてみるつもりでしたが…。)
そして、ユーザーの設定についてですが、PCに新規ユーザーを作成しまっさらな状態でrekordboxをインストールすることで普段使っているユーザーの設定の影響を排除できるだろうと考え試してみました。こちらでは問題は解決されなかったので、ユーザー固有の設定も関係なさそうであることがわかります。新規ユーザーの作成などはやったことがなかったのでこれも念のためGeminiに聞きながら進めていました。
ここまでで原因がおそらくPC本体かOSであろうということまで絞ることができました。結果として見つかった原因もOSにかかわることだったので正しく調査できていたことになりますね。このように問題箇所を絞っていくことで視野が狭まったAIにつられて的外れな部分を永遠に深堀してしまう事態を避けることができます。
8.急に友人がXの投稿を共有してくれて解決する
ここまで調べて、PC本体だったら本当にめんどくさいし買い替えなんてできないし困ったな~、と思っていたところに友人が前述のXの投稿を共有してくれました。
少し砕けた表現で書かれていたこともあり、一度Geminiにこういう情報を見かけたんですけどどうですか?みたいに聞いてみて手順なども教えてくれたのでそのままやってみたら無事に解決しました。手順に不安があるときなどもすぐに答えてくれるので助かりますね。
こうして突然ではありましたが無事に今回は問題を解決することができました。
最後に
rekordboxについてのエラーなどの、情報をつぶやく利用者が少なく表記が揺れやすく、利用者の環境の影響を受けることも多いアプリケーションについてのエラー対応などは、参考にできる情報が見つかりにくく検索が困難な場合が多いように思います。
AIはそのような状況でも自分に合った問題解決のアプローチを考える手助けをしてくれます。もちろんハルシネーションによって間違ったアプローチを提案してしまうことも少なくないため、AIを信じすぎず自身での検索で裏付けをしたりなど適切な距離感での利用を心がける必要はありますね。ただ、最初の一歩を考える手助けとしてはとても便利なアシスタントだと私は認識しています。
これからもAIもうまく活用してスピーディに問題や課題を解決していけるようになりたいですね。
さて、今回はAIを活用してアプリケーションの不具合(アプリケーション側の問題ではありませんでしたが…。)を解決していきました。しかし、AIを活用してのアプローチでは解決できず、難しい部分も多くありましたね。
私たちグルージェントの提供する『Gluegent(グルージェント)』シリーズはクラウドコンシェルジュのページに詳しい使い方についてやFAQがのっていたり、お問い合わせからクラウドコンシェルジュに直接不具合についての質問をすることが可能です。もし『Gluegent(グルージェント)』シリーズで困りごとが起きた際にはそちらを調べてみたりお気軽にお問合せしていただけましたら幸いです。無事に問題が解決するよう誠心誠意対応させていただきます!
たきたてはなび
