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生体認証の仕組みや目的を簡単に解説! 種類やメリット、注意点も紹介します

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指紋認証や顔認証がスマートフォンやタブレット端末に導入されるようになり、生体認証は身近なものになっています。
本記事では、生体認証の仕組みや導入の目的を簡単に解説します。

生体認証の仕組みや目的を簡単に解説! 種類やメリット、注意点も紹介します
 目次

生体認証の仕組みとは?

生体認証とは、バイオメトリクス(biometrics)認証とも呼ばれ、利用者の体の一部を機器に登録して本人確認を行う方法です。機器に登録する場所はさまざまで、指紋や眼の一部・音声と多岐に渡っています。
指紋を例にとって生体認証の仕組みを簡単に説明すると、あらかじめ指紋の情報を機器に画像データとして登録し分析結果を溜めておきます。認証が必要になった時、機器に当てられた指紋をデータの中から照合し、適合するものがあった場合認証完了となります。

生体認証が必要とされる理由

生体認証が必要とされる理由は、使用するデバイスからアクセスできる情報の重要度が増すことに比例し、セキュリティ意識が高まってきたからです。たとえば、現在暮らしの中でも当たり前のように使っているスマートフォンには電話番号とメールアドレスだけではなく、クレジットカードや口座番号まで情報として入れることもできます。

テキスト情報としてのパスワードだけではセキュリティ対策として不十分とする意識が高まり、生体認証を活用する必要がでてきています。

生体認証の種類を5つご紹介

今回ご紹介する生体認証は以下の5つです。

指紋認証
顔認証
音声認証
静脈認証
虹彩認証

それぞれの認証方法の特徴をみていきましょう。

① 指紋認証

指紋認証は、生体認証の中でも長く使われている認証方法です。一部のスマートフォンやタブレット端末でも指紋認証を導入しているので、使ったことのある方も多いのではないでしょうか。

指紋は個人の情報として個別性のかなり高いものです。高いセキュリティ性を保つことができながらも、長きに渡り技術開発が進んできたため、低コストでの導入が可能です。

② 顔認証

顔認証は、顔の輪郭を中心とし目や鼻の位置などから個人を判別する方法です。顔認証も導入されている機器が多いため、身近な方法となっています。

認証にはカメラに顔をかざす以外の動きを必要としないため、楽に認証を行うことができます。一時期、マスクの影響で認証されないということもありましたが、さらに技術が進みマスク着用時でも判別できるようになっています。

③ 音声認証

音声認証は、声で個人を判別する方法です。人の発する声はひとりひとり周波数や帯域が異なっています。マイクを通して声を記憶させることさえできれば、音声認証が可能になります。

ただし、風邪や喉の不調で声が変わってしまうと、認証されない可能性もあることに注意しておきましょう。

④ 静脈認証

静脈認証は、静脈の血管の形や分岐・血管の方向などから個人を判別する方法です。血管は誰にも真似することのできない情報なので、セキュリティ性は極めて高いといえます。

一方、指紋や声と比べれば、導入には高いコストが必要になります。機器も大型であるため導入のハードルが比較的高いと言えます。

⑤ 虹彩認証

虹彩認証は、人の目の中にある「虹彩」を元に個人を判別する方法です。虹彩とは、目の瞳孔の周りにある部分です。虹彩には、ひとりひとり異なる細かいシワが刻まれています。

虹彩に刻まれているシワは生涯変わることはなく、左右でも異なっているため高いセキュリティ性を保つことができます。

生体認証を利用するメリット

生体認証を利用するメリットは以下の2点です。

① セキュリティの安全性が高い

体認証のメリットはなんと言ってもセキュリティの安全性の高さです。

私たちの生活の中で本人確認を求められる場面は銀行をはじめとして多くあります。スマートフォンの普及によって、決済がオンライン化し重要な取引もより身近なところで行われています。生体情報は誰にも真似されることなく、また漏洩することのない情報です。

パスワードを使うよりも安全に情報を守ることができます。

② 利便性に優れている

2つめのメリットは、利便性に優れている点です。

生体認証は身体の一部が認証情報になるため、文字列を覚える必要はありません。IDカードなども不要なため、紛失のリスクをなくすことができます。

生体認証を利用するデメリット

一方、生体認証を利用するデメリットは以下の2点です。

① 個人情報への配慮が課題

生体認証は個人の一部をキーとして扱うため、個人情報への配慮が大きな課題となります。生体認証に使われるデータは「個人情報保護法」で「個人識別符号」と呼ばれていて、法律において厳しい管理が求められています。

万が一が起きない管理体制とリスクへの備えを十分にしておきましょう。

② 身体的な変化への対応

生体認証を利用する上で、必ず考えておかなければいけないのが身体的な変化にどう対応していくかです。指紋など、経年での変化が少ないものもありますが、顔や声は変化を受けることが大きいものです。

加齢や体調不良によって、認証に使っているものに大きな変化が起きた場合は認証がスムーズに行われない可能性があることを考慮しておきましょう。

まとめ

生体認証は、ひとりひとりの身体の一部をパスワード代わりにするため、高いセキュリティ性を保つことが可能です。指紋認証や顔認証は長きに渡り開発が進められていたこともあり、身近な技術となっています。また、まだ一般的に利用されていないものの、指紋や顔以上に精度の高い認証方法も存在しています。

例えばGluegentGateでは、生体認証を、FIDO2のデバイスを認証器とすることも可能なため、個人情報としての生体認証への配慮は意識せずにすみます。
各ソリューションの特徴とあわせて検討することをおすすめします。

FIDOについての詳細は、こちらの記事を参照ください。

FIDO導入を検討されている方向け、FIDO導入手引き