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BX(ビジネストランスフォーメーション)とは? 必要な情報システムも紹介

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ビジネストランスフォーメーションとは、既存のビジネスモデルを見直す、あるいは新たなビジネスモデルを1から創り上げていくことです。ビジネストランスフォーメーションを円滑に進めていくためには、体制の見直しや新たなシステムの導入が必要となります。本記事では、ビジネストランスフォーメーションの概要や実現するために必要となる情報システムを紹介します。

BX(ビジネストランスフォーメーション)とは? 必要な情報システムも紹介
 目次

BX(ビジネストランスフォーメーション)とは

ビジネストランスフォーメーションは社内の業務改革を指す言葉ですが、大きく以下の2つに区別することができます。

  • BMX(ビジネスモデルトランスフォーメーション)
  • BPX(ビジネスプラットフォームトランスフォーメーション)

それぞれどのような特徴を持っているのか確認していきましょう。

BMX(ビジネスモデルトランスフォーメーション)

ビジネスモデルトランスフォーメーションとは、すでにあるビジネスモデルを変更することや、新しいビジネスモデルを1から創り出すことです。

変化の激しい現代社会で、既存の事業を従来通りのやり方で進めていくだけでは、企業間の競争を勝ち抜いていくのが難しくなっています。また、変化に柔軟に対応することを意識するあまり、目先の流ればかりに気を取られていても、企業の長期的な成長にはつながっていきません。

企業が生き抜いていくためには、ビジネスモデルを1から創り上げ、内部の構造や人員、連絡系統を含めて変革を進めていく体制を整える必要があります。ビジネスモデルを創り上げていく際は、机上の空論になってしまわないよう、組織の実態や抱えている人材・資本力も含めて考えていきましょう。

BPX(ビジネスプラットフォームトランスフォーメーション)

ビジネスプラットフォームトランスフォーメーションとは、ビジネスを行うためのインフラ、「ビジネスプラットフォーム」を変革していくことです。

ビジネスプラットフォームとは、ビジネスを行っていく上で必須となる制度やルール・組織・業務を進めていく上で必要な基盤のことを指します。ビジネスモデルトランスフォーメーションを進めていくことができても、円滑に事業を進めていくことができなければ意味がありません。

ビジネスモデルトランスフォーメーションで新たなビジネスを創り上げることが出来たら、円滑に進めていくことができるようビジネスプラットフォームトランスフォーメーションに着手しましょう。

BXが注目され始めた社会的背景

BXが注目され始めた社会的背景は以下の3つが挙げられます。

  • 顧客のニーズ
    新型コロナウィルスの影響により、これまで当たり前に通用していたビジネスモデルが通用しなくなりました。顧客のニーズがコロナ禍に変わったことにより、企業も変化を迫られることになっています。
  • カスタマーエクスペリエンスの定着
    カスタマーエクスペリエンス(CX)とは、顧客が利用しやすい店内の作りや雰囲気・決済システムを導入することを指しています。CXを積極的に取り入れることで業績を伸ばした企業が出てきたことで、CX導入の流れが当たり前になりました。
  • 企業の存在意義の重要化
    インターネットやSNSの普及によって、何気ない生活の中でも企業は常に評価される環境になっています。顧客に対して商品やサービスだけでなく企業としての価値までも認知してもらう必要性が出てきました。

BXで導入が必要とされる情報システム

BXで導入が必要とされている情報システムの代表例は以下の3つです。

  1. ERP(Enterprise Resource Planning)
  2. PLM(Product Lifecycle Management)
  3. CRM(Customer Relationship Management)

それぞれのシステムについて、解説します。

1.ERP(Enterprise Resource Planning)

ERP(Enterprise Resource Planning)を日本語に直すと「企業資源計画」となります。ERPの役割は、これまでバラバラに管理していた情報を一括で管理することです。

企業には、「会計」や「人事」といった部署があり、情報をそれぞれの部署で管理するのが一般的な体系でした。しかし、情報をそれぞれの部署で管理しているがために、集約する際には手間がかかり、集計作業には時間が取られてしまうこともあります。

ERPを導入することで、企業にある情報を一元管理することが可能になります。

2.PLM(Product Lifecycle Management)

PLM(Product Lifecycle Management)は「製品のライフサイクル管理」を意味しています。PLMを用いることで、製品の企画から廃棄まで全ての工程で作られるデータや表・技術文書を共有し管理することが可能になります。

工程に関わるデータや文書を全て管理・共有することで、どの工程を強化すべきかや無駄が発生している箇所がないかをチェックすることが出来ます。

3.CRM(Customer Relationship Management)

CRM(Customer Relationship Management)とは、「顧客との関係性管理」を意味しています。企業にとって買い手となる顧客の管理は利益の最大化を目指す上で必須事項です。

CRMの導入で管理が可能となる顧客の情報は以下のようなものです。

  • 名刺
  • 人脈管理
  • 商品情報管理
  • リードナーチャリング

システム導入で達成したい事柄の1つに既存顧客の繋ぎ止めがあります。多種多様なサービスが日々提供されている現代社会において、既存顧客の繋ぎ止めは容易なことではありません。相手が何を求めているのか、これまでの購入履歴などから推察し、適切なタイミングで適切な商品を提供する努力が企業には求められています。

IDaaS製品との連携でBXを推進させる

IDaaSとは、「Identity as a Service」の略で、ID認証やIDパスワード管理・シングルサインオンなどをクラウド経由で提供するサービスのことです。

コロナ禍において、リモートワークが一般的になったことで企業が管理すべきデバイスも必然的に増えてきています。今までは有線で自社ネットワークに繋がっていれば問題なかったことも、リモートワークで社外にいては不都合です。

企業側が管理すべき端末が社外に増えてきた場合、IDaas製品を連携させることで、IDやパスワードなどのユーザー情報をクラウド上で管理することが可能となり、業務上の負担を軽減することにつながります。

IDaaS「Gluegent Gate」の機能はこちらのページを参照ください。

Gluegent Gate 機能詳細

BX推進に必要な意識

BX推進に必要な意識は以下の3つです。

  1. 現在の業務を改革する意識
  2. 将来の業務改革に向けての意識
  3. 戦略の見直しを繰り返す意識

BXを円滑に進めていくためにも、確実に押さえておきましょう。

1.現在の業務を改革する意識

1つめは現在の業務を改革する意識です。現状に問題意識を抱え、改善しようとする意識がなければ、BXを進める意味すらないといえます。

業務フローを徹底的に見直し、効率を上げることのできる箇所はないか、慣例的に行っているだけの無駄な工程はないかを洗い出しましょう。システムはあくまでも業務を効率的に進めていくための1つの手段です。システムを導入したからといって必ず業務が改善するわけではない点に注意しましょう。

2.将来の業務改革に向けての意識

2つめは将来の業務改革に向けての意識です。現在顧客のニーズの移り変わりは目まぐるしく、今の最適が一年後にも通用するとは限りません。現在の状況ばかりに目を向けるのではなく、中長期的な視点を持って業務改革を進めていく必要があります。

狙いとする視点が変わると必要となる要素も変わってくるので、より多くの意見を集約できると柔軟な戦略を立てることが出来ます。

3.戦略の見直しを繰り返す意識

3つめは戦略の練り直しを繰り返す意識です。入念に練った計画だとしても、社会情勢がどのように変化していくのかは誰にもわかりません。事業の進捗や世の中の動向によっては当初の戦略が適当ではないと判断することも大切です。

その時々に応じて変化に対応し、最適な戦略を練り続けることを意識しましょう。

まとめ

BXの推進は企業にとって求められていることではありますが、戦略的に進めていかなければ形だけのものになってしまいます。システムを導入したからといって、勝手に成功するものではありません。

導入するシステムの選定から、企業内の改革と必要なことは適切なタイミングで進めていき、BXと企業の事業成長を両立していきましょう。

ぜひお気軽にご相談ください

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