ホテルDXはバックオフィスから
人手不足でも業務を効率化しサービス品質向上へ

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近年、ホテル・宿泊業界ではDXや業務効率化への関心が急速に高まっています。全国展開するチェーンホテルにおいても、自動チェックイン機や予約管理システムなど、フロント周辺のIT化は急ピッチで進んでいます。

しかし、全国の拠点を支える「裏側」の事務・管理業務はいかがでしょうか?弊社は2026年2月に110名のホテル業務担当者への調査※を行い、バックヤード(バックオフィス)業務の現状を明らかにしました。データから見えてきたのは、社内申請や稟議といった間接業務を紙やメールで回している運用が、全社の意思決定スピードを落としている実態です。

本記事では、多店舗展開ホテルが直面する業務効率化のボトルネックを浮き彫りにし、情シス・管理部門が主導できるDXインフラ整備について解説します。

「ホテル・宿泊業におけるバックヤード業務のペーパーレス化に関する実態調査」はこちらからダウンロードいただけます。

ホテルDXはバックオフィスから
 目次

【実態調査】フロントはDX化されても、間接業務はアナログが主流

2026年弊社が行った調査によると、宿泊業における「予約管理システム」などの導入率は約半数に達しています。一方で、稟議や経費精算を支える「ワークフローシステム」の導入率はわずか23.6%にとどまっています。
これは、顧客の目に触れない業務において、アナログ運用(紙や個別Excelのメール添付)を続けている実態を示しています。チェーン全体での生産性向上を図る上で、この「間接業務のDXの遅れ」はボトルネックになり得ます。

意思決定の遅れは「サービス品質」にも影響。アナログ運用の3つの弊害

特に「設備改修・修繕申請」において、40.0%が「ExcelやWordファイルをメール添付して申請している」と回答しました。この運用は、以下の3つの弊害を生み出しています。

① 承認完了まで「4日以上」が約7割。対応の俊敏性が失われる 申請から承認完了まで「4日以上」かかると回答した人が65.7%に達しました。急な設備トラブルや備品購入に迅速に対応できないことで、現場のサービス提供に遅れが生じるリスクがあります。

② 「エリアマネージャー・役員の不在」で全社の業務が停滞 承認遅延の最大の理由は「承認者の不在(40.5%)」です。複数店舗を巡回するエリアマネージャーや本部役員が、PCを開かないと承認できない環境は、チェーン全体の意思決定スピードを大きく低下させます。

③ 「見えない進捗」が現場スタッフの時間を奪う 50.0%の担当者が「進捗状況の把握」に課題を感じています。現場スタッフが「あの申請はどうなりましたか?」と確認する手間が負担になっています。

ホテル業務効率化の真の目的は「サービス品質の向上」

なぜ今、間接業務のDXが必要なのでしょうか?調査データに明確な答えが出ています。

約8割(79.1%)の担当者が「サービス品質向上のために、業務の効率化が重要」と回答しています。さらに、効率化の目的として最も多かったのは「人手不足の中で少ない人数でも業務を回すため(54.0%)」であり、次いで「本来業務(接客)に集中するため」という切実な声が寄せられました。

情シス・管理部門が社内の業務効率化を進めることは、単なるコスト削減ではありません。全国の拠点スタッフを煩雑な事務作業や「承認待ちのストレス」から解放し、サービス品質の向上にもつながる「攻めのIT投資」なのです。

全社のスピードと生産性を引き上げるワークフロー「グルージェントフロー」

多拠点や宿泊以外にもサービスを手がけるなど従業員の多いホテル特有の承認プロセスの停滞を解消し、現場に負担をかけずにDXを実現する解決策として、クラウドワークフロー「グルージェントフロー(Gluegent Flow)」が選ばれています。

1. スマホでいつでも承認。全社の意思決定をすみやかに

クラウドベースのため、店舗巡回中のエリアマネージャーや出張中の役員でも、スマートフォンからワンタップで内容確認・承認が完了します。4日以上かかっていたリードタイムを最速で即日に短縮し、拠点の急な要望にもすぐに応えられるスピーディーさをもった組織を作る一助になります。

2. 進捗の「見える化」で、無駄な確認作業を削減

申請状況がリアルタイムで可視化され、「誰で止まっているか」が一目でわかります。進捗を問い合わせる時間や、確認のために埋もれたメールを探す手間を減らします。

3. 今のExcelフォーマットをそのまま電子化。現場の教育コストを削減

情シス部門にとって最大の壁である「従業員のシステム利用の定着」。 グルージェントフロー なら、各拠点で現在使われているExcelの申請フォーマットをそのままWebフォームとして再現できます。「入力画面が変わらない」ため、ITリテラシーを問わず迷わず使え、現場への教育コストをかけずにスムーズな全社展開が可能です。

まとめ:間接業務のDXが、サービス品質向上に貢献

インバウンド需要の増加に伴う人材不足は依然として継続しており、ホテル業務効率化は業界全体の急務です。規模の大きいホテル・宿泊業において、その第一歩は申請・承認のパイプを整備することにあります。

情シス・管理部門が主導して「脱・メール添付」「脱・承認待ち」の仕組みを整えることで、チェーン全体の生産性を底上げしましょう。