大学事務DXのリアルな壁と成功への道
ワークフロー活用から一歩進んだ業務効率化まで
大学や学校法人において事務DXは急務ですが、弊社に寄せられる文教関係者からのご相談では、「特有の運用ルール」や「複数システムの連携」、「予算獲得の壁」に直面し、導入が頓挫するケースが少なくありません。
本記事では、弊社に寄せられたリアルなご相談をもとに、大学が直面する課題とシステム導入による業務効率化を阻む壁を明らかにし、シンプルな業務の電子化から一歩進んだ自動化まで、失敗しない大学事務のDX導入方法を解説します。
目次
大学事務DXが急務とされる背景:なぜ今、業務効率化が求められているのか?
少子化に伴う大学経営の見直しや電子帳簿保存法などの法対応により、教職員の方々からは人材不足の中、業務が複雑化しているというお悩みをよく伺います。 単なるペーパーレス化にとどまらず、教務の電子化や奨学金申請の効率化など、特定の業務領域において根本的な仕組みの見直しが急務です。現場の教職員が本来の教育・研究支援に注力できるよう、ITを活用した大学事務の業務効率化が不可欠となっています。
そして、この大学事務DXを推進するための具体的な第一歩として、日常的に発生する各種「申請業務の効率化」を目的としたワークフローの導入が検討されるケースが多く見られます。
大学のDX推進はなぜ難航するのか?実現を阻む「5つの壁」
このように、DXの第一歩としてワークフロー導入の検討を始める大学は少なくありません。しかし、いざ情報収集やシステム選定を進めると、多くのご担当者が特有の課題にぶつかり、導入が難航してしまいます。 ここでは、他大学が実際に直面した「5つの壁」を紹介しますので、自学の状況と照らし合わせてみてください。
① 根強い紙文化と「既存フォーマット」へのこだわり
大学では、未だに紙ベースの申請が多く残っています。電子化を進める際、教員やベテラン職員への配慮から「現場の混乱を防ぐために現在のフォーマットを変えたくない」という強い要望が上がることが多く、これがワークフローシステム選定を難しくしています。
② 既存グループウェア(Microsoft 365 / Google Workspace)との連携課題
すでに多くの大学で、学生・教職員向けのIT基盤としてMicrosoft 365(Teams等)や Google Workspace が導入されています。新たなシステムを導入する際、これらの既存基盤と分断されてしまうと利用率が上がらないため、スムーズに統合・連携できるかが大きな課題となります。
③ 簡易ワークフローからの脱却と専用システムの必要性
チャットツール(Slackなど)の簡易的なワークフローで学生からの申請を受け付けているものの、「承認の進捗が分からない」「差戻・却下ができない」「データ管理が煩雑」といった運用上の限界を迎え、より高度な専用ワークフローシステムへの乗り換えを迫られるケースが増えています。
④ 財務・会計システム等との連携要件
経費精算や支払い稟議を電子化する際、単独のワークフローシステムで完結させるのではなく、学内で利用している既存の財務・会計システムとのデータ連携や、電子帳簿保存法への確実な対応が求められます。
⑤ 最大の難関「年度予算獲得」と「学内調整」
大学特有の「年度ごとの予算申請」のタイミングを逃すと、導入が1年先送りになってしまいます。また、本来ほしい機能はサブ的な機能にすぎず、別システムを選んだ方が適切だったといった認識の齟齬や、要望が積みあがった結果オプション費用がかさみ、費用対効果が薄まるなどの理由で、最終的な決裁が下りずに検討がストップするケースが発生しています。
【次世代の大学DX】システム間連携と自動化による大学事務の省力化
大学事務の省力化を実現するためには、単なる電子化にとどまらず、一歩進んだ入力補助や内容の自動整理などの機能を活用することが今後のカギとなります。
例えば、長文になりがちな稟議書のチェックや、学生からの複雑な申請内容をシステムが自動で要約したり、分類できるなどの仕組みを取り入れれば、教職員の審査や承認にかかる時間を大幅に削減できます。また、過去の類似申請や学内規程を自動で提示してくれる仕組みを取り入れることで、差し戻しの手間も最小限に抑えられます。
失敗しない大学のDX体制の構築と導入方法
ワークフローシステムを確実に導入・運用するには、適切な体制づくりが欠かせません。 単に「ペーパーレスになります」という提案ではなく、「既存のIT環境(Microsoft や Google など)と連携し、追加コストを抑えながら現場の負担を軽減できる」という明確な費用対効果を上層部に示すことが重要です。また、年度予算の申請スケジュールから逆算し、他部門を巻き込んだ合意形成を計画的に進めることが導入成功の鍵となります。
大学事務に最適なワークフローシステム「グルージェントフロー」
① 使い慣れたMicrosoft / Google 環境で完結する「学内稟議・購買申請」
【課題】システムを増やしても、教職員がログインしてくれない。
【グルージェントフロー の解決策】普段使っている Google Workspace のポータルや Microsoft Teams の画面から、直接グルージェントフローに遷移でき、そのまま申請・承認が可能です。日常の業務動線にシステムが溶け込むため、利用定着のハードルが下がります。
② 現場の混乱を防ぐ、「紙の見た目」をそのまま再現した各種事務申請
【課題】電子化で画面が変わると、現場からクレームが出る。
【グルージェントフロー の解決策】柔軟なフォーム設計により、これまでの「紙の申請書」のレイアウトをブラウザ上に再現できます。入力規則の自動化により、記入漏れや計算ミスも未然に防ぎます。また、印刷専用のレイアウトや疑似的な押印欄も作成でき、これまでと見た目が変わらない申請フォームを再現することも可能です。
③ 何を書けばよい?どこまで進んだ?学生が迷わない申請フロー
【課題】学生からの問い合わせが多く、職員も学生も困っている。
【グルージェントフロー の解決策】入力内容を申請前にチェックする仕組みで、差し戻しを減らせます。どの申請を使えばよいかわからないときも生成AIとの対話で申請フォームを提示でき、職員の手を煩わせません。
承認者は可視化されており、PCやスマートフォンから進捗が一目瞭然。「今、どこにあるか」が可視化され確認しやすくなります。
「他大学ではどのように予算を獲得したのか」「自学の既存システムとどう連携できるか」など、より詳しい情報を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。


